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 世界的流行が懸念される新型インフルエンザの患者が発生した場合に素早く的確に対応するため、奈良市と県立奈良病院(同市平松)は29日、同病院や市保健所など市内3カ所で合同の患者移送訓練を実施。約40人が参加し、疫学調査や関係機関への連絡などの手順をしっかりと確認した。

 新型インフルエンザウイルスは、鳥インフルエンザウイルスなどが人に感染し、体内で変化して人から人に効率よく感染できるようになったウイルスで、人類のほとんどが免疫を持っておらず容易に感染するため、大流行することが懸念されている。

 厚生労働省によると、2003年11月以降、鳥インフルエンザ(H5N1)では今月24日現在で鳥から人への感染患者は国内では出ていないが、海外ではインドネシアで120人(うち死者98人)、ベトナムで102人(同48人)などの感染事例が報告されている。




 奈良市と県立奈良病院の訓練は、海外から帰国し、同病院で診察を受けた3人が新型インフルエンザに感染していた−との想定で実施。防護服を身に着けた病院職員らが、患者役や家族役の職員らに対して、これまでの行動について質問したり、レントゲン撮影などの検査を行った。

 その後、病院から連絡を受けた市保健所で消毒班や移送車を手配。プラスチック製の大型カプセルで密閉するアイソレーターを使い、治療施設と想定した奈良市南消防署まで患者を移送した。

 実際に感染が確認された場合、患者は県立医大病院(橿原市)に搬送される予定...

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