自殺者遺族への支援に関するシンポジウムが27日、宇都宮市で開かれた。夫を自殺で亡くした南部節子さん(62)=茨城県竜ケ崎市=も参加し、「自分のような思いをする人を一人でも減らしたい。周りの人が早く気付いてサインを読み取ることが大事」と訴えた。
南部さんの夫攻一さん(享年58歳)は04年2月、奈良県大和郡山市で電車に飛び込み、自殺した。遺書には「仕事ができない。ごめんなさい」とあった。
亡くなる1年前から仕事量が増え、土日の休みはほとんどなかった。過食や腰痛など、体の変調は表れていたが、「死にたい」と家族に漏らすことはなかった。節子さんは「苦しんでいることに気付かず、私が殺してしまったんだと思った」と涙ながらに語った。
シンポジウムでは、NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」(
東京都千代田区)の西田正弘副代表など、計6人が自殺予防への取り組みを紹介した。西田副代表は「自殺は追い込まれた末の死。自殺についての認識を改める必要がある」と話した。
県内では98年以降、毎年500人以上が自殺している。06年は577人だった。原因は、健康問題190人▽生活経済問題141人▽家庭問題55人の順。県多重債務者対策協議会委員の伊沢正之弁護士は「借金の問題は解決できる。自殺する必要はない」と強調した。
県は07年1月、庁内に自殺対策推進本部を設置。7月には官民合同の県自殺対策連絡協議会(会長=中村好一・自治医科大教授)が発足し、関係機関の連携強化を図っている...
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