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 熊野の森ネットワーク「いちいがしの会」(竹中清代表)の設立10周年記念大会が27日、田辺市湊のJA紀南ふれあいセンターであり、地元林業家と研究者が熊野の森の現状と再生について意見交換した。

 会員ら約200人が来場した。「森を『創る』」をテーマに、林業家の多屋平彦さん(田辺市)、森林生態学に詳しい水野泰邦さん(上富田町)、土壌生物を研究している山本佳範さん(和歌山市)、水生生物を研究している弓場武夫さん(田辺市)がそれぞれの立場から発言。南紀生物同好会の玉井済夫さん(同)が進行役を務めた。

 多屋さんは、林業家として大きな木を大切にしたいとの思いから「どういう所に巨木があったらいいのか、民間の人工林も含めて教えてほしい」と質問した。




 水野さんは「原生林と呼ばれる森林はほとんど残っていない。点々と残っている森も非常に弱っており、本来、熊野古道周辺はこんな森だったという証拠が消えつつある」と指摘した。さらに木が成長するのに長い時間を要することを挙げ「森づくりについてこれがよい、こうしたらよいというのは分からない。現在の森をどうしていくのかを、後生にずっと伝えていかないといけない。そのためにも証拠となる巨木を残さないといけない」と話した。

 これからの林業について聞かれた多屋さんは、頂上まで植えるのが有効とされてきた時代背景などを説明し「いまは山の上部や尾根は林業地にするべきでないと思っている...

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